腰痛には、安静が第一?

いいえ。 安静は、回復を遅らせてしまいます。
できる範囲で日常生活をする方が、早く回復する、という報告があります。



急性腰痛であっても、安静は回復を遅らせてしまう、という報告

Malmivaara A.らの調査報告です。
学術誌 『 New England Journal of Medicine 』 1995年 に報告されています。

【 調査方法 】

急性腰痛の患者さん186名を対象に、
以下の3通りに無作為に割り付けて、その経過を追いました。

   ● 2日間、安静臥床してもらう人
   ● ストレッチをしてもらう人
   ● 耐えうる範囲で、日常生活を続けてもらう人

経過を見るタイミングは、開始時・3週間後・12週間後 の3回。


【 結果 】

急性腰痛の回復度合い

結果は、この通り。
開始時はほぼ同じ段階からスタートしましたが、3週間後、12週間後、どちらの時点でも、

もっとも回復が早かったのは 『 耐えうる範囲で日常生活を続けてもらった人 』
もっとも回復が遅かったのは 『 安静臥床にしてもらった人 』

つまり、 安静にしていては回復が遅れてしまう ということです。

これ、納得できますか?
・・・・ はい、まず信じてもらえないだろうことは、重々承知しています。
そりゃそうです。
私たちは、これまで、腰痛にはまず安静、と言われ続けているわけですから。

『 だって、私のギックリ腰の時、ハンパじゃなかったわよ!
  全然動けないんだもの。安静以外ないじゃない! 』

その気持ち、とてもよく分かります。

この部分、ちょっとしたニュアンスの違いといったものを、私は感じています。

ぎっくり腰の直後は、緊急事態!! とにかく、動けません。
動こうとしたって、動けないものは動けません。
だから、動かないようにするのです。
しかし、少しだけ動ける段階になってきたら、少しだけ動くようにするのです。
安静にしないで。

ぎっくり腰直後の緊急事態。具体的な対応方法は、こちらをどうぞ。
 → 急性の腰痛(ぎっくり腰)の時はどうする?



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