しかし対処方法は、「根拠に基づく医療」(EBM)で、劇的に変化しました。
これまで、さまざまな 『 報告 』 をご紹介してきました。
今まであなたが 腰痛の原因 と思っていたものが、
そうではなかったんだ! ということもあったと思います。
それでは、結局のところ、腰痛の原因はなに?
実は、腰痛の原因は、まだ解明されていないのです。世界的にも。
身もふたもない言い方ですが、そうなのです。
もし、腰痛の原因が解明されているのだったら、
その根本治療に向けての研究も進むことでしょう。
そうすれば、まあ、天然痘の根絶レベルまでとは言いませんが、
腰痛に悩む人の数が、せめて、減ってきたっていいじゃないですか。
しかし、実際には、増えているわけですね。
腰痛というのは、原因がはっきり分かる場合もありますが、
原因がはっきりとは分からない場合も多いのです。
一般に、原因がはっきり分かっているものは、病名がついています。
例えば、腰椎すべり症、腰椎分離症。椎間板ヘルニアもそうですね。
しかし、
病名と 『 腰が痛い 』 こととは、全く違う話なのです。
ある病名で、腰痛が出ることもあれば、腰痛が出ないこともあります。
腰痛ではなく、他の症状が出ることもあります。
その一方で、病名は特定できないけれども腰痛が出ている。
そんなケースもあります。むしろ、そちらの方が圧倒的に多いです。
事情は、大変ややこしいのです。
ところで、1991年のある論文をきっかけに、こんな考え方が生まれました。
『 根拠−エビデンス−に基づいた医療 』
Evidence-Based Medicine / 略して EBM
です。
EBMとは何でしょうか。 EBMとは? [The SPELL] より引用してみます。
EBMとは、現在利用可能な、最も信頼できる情報を踏まえて、
目の前の患者さんにとって、最善の治療を行う、というものです。
実際に行うステップは、以下の5つです。 EBMとは? [The SPELL] より。
1 目の前の患者さんにどんな問題があるかを見極め、
2 その問題を解決すると思われる情報を探し、
3 得られた情報が本当に正しいものかどうかを批判的に吟味して、
4 その情報を目の前の患者さんにどう使っていくかを考え、
5 これまでのすべての流れが適切であったかどうかを評価する。
一読すると、ごく当たり前のことのように思えますが、
今までの治療の現場では、そんな考え方は、ほとんどなかったのです。
EBMは、医学に大革命をもたらしたと言われています。
・・・・・ 腰痛は、原因が解明されていない。
だから、根治させるための治療法も、分からない。
だから、たくさんの「先生」が、自分が考える「最善の治療」をする。
しかし、それが「あなた」にとって最善かどうかは、分からない。
だから、「あなた」の腰痛は良くなっていない。(のかもしれない) ・・・・・
腰痛のこんな状態に対して、EBMを踏まえて、
『 腰痛診療についてのガイドライン 』 (2004年、ヨーロッパ版)
が作られました。
腰痛の根本の原因は解明されていないが、
『 こういう時は、こうすることを薦める 』 という具体的な勧告が、
エビデンスレベルの高いものをベースにして
まとめられています。
これについては、次のページで、詳しく紹介します。
次のページへ ・・・ 腰痛の診療と予防には頼れるガイドラインがある
トップページ
腰痛は老化現象なの?
医療の進歩のおかげで、腰痛を訴える人の数は減っている?
こんな仕事をしてるから、腰痛はしかたがない・・?
腰痛には安静が第一?
背骨や骨盤に異常があるから、腰痛?
骨盤が歪んでいるから、腰痛?
腰の骨が前に反りすぎているから、腰痛?
椎間板に異常があるから、腰痛がでた?
椎間板ヘルニアが、腰痛の痛みをひき起こすの?
こんな仕事をしているから、椎間板が変性してしまう?
椎間板は腰痛が出るくらいの年代から傷んでくる?
腰痛の原因は、実はまだ解明されていない
腰痛の診療と予防には頼れるガイドラインがある
腰痛患者の『心の部分・社会の部分』の大きさ
2004年ヨーロッパガイドライン その他の重要な勧告
『 腰痛に屈するな! 』メディアキャンペーン
ぎっくり腰の直後はどうすればよい?
とにかく何とかしたい! ・・ という方へ。
作家・夏樹静子さんの腰痛との格闘の記録
NHKスペシャル 「病の起源」 【 腰痛 〜それは二足歩行の宿命か?〜 】
お問い合せはこちらから
リンク集
いや、能書きはいいから、
この腰痛を、とにかく何とかしたい!という方は →→→ コチラをクリック
当サイトポリシーに照らした、具体的に役立つアドバイスを記しています。
今、実際に腰痛の痛みで悩んでいる方には、助けになると思います。