いいえ。
椎間板に異常があるのに、腰痛がないという人は、数多くいます。
それどころか、腰痛発症率は椎間板変性のある方が低い、という報告があります。
Boden SD.ら による研究です。
学術誌 『 The Journal of bone and joint surgery. American volume. 』
1990年 に報告されています。
この調査では、健常者のなかで、椎間板に異常がある人の割合 を調べました。
具体的には、『健常者』を対象にしてMRI撮影を行い、
『椎間板の異常』と思われる所見を調べました。
その結果は、以下の通りです。結果は、年齢別にグループ分けしています。
この結果から読み取れること。それは、
腰痛のない健常者の中でも、椎間板に異常を持っている人は数多くいます。
腰痛のない健常者の中で、ですよ。
Elfering A. ら による研究です。
学術誌 『 Spine 』 2002年 に報告されています。
彼らは、5年間にわたって、椎間板変性についての追跡調査 を行いました。
具体的には、41名の健常者を対象に、5年間にわたって追跡調査をしました。
MRIで腰部椎間板を繰り返し撮影する、という方法を採りました。
その結果です。
・41%の人に、椎間板変性の発症・進行が見られた。
・「重い物を持ち上げる」「重い物を運ぶ」「身体を捻る」「身体を曲げる」など、
従来の危険因子は影響を受けていない。
・腰痛発症率は、椎間板変性のある方が低かった。
このことから両者は無関係と言える。
この結果、驚きではありませんか!
腰痛発症率は、椎間板の変性のある方が「低い」というのです。
「高い」ではなくて。
椎間板変性の中でも一番重いのは、ご存じの通り、椎間板ヘルニアです。
『 椎間板ヘルニアと言えば、腰痛をひきおこすもの 』 とは、
普通によく聞く話ですよね。
それがどうして、上の結果です。
椎間板。
どうやら、腰痛の本質ではないような気がしてきます。
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