こんな仕事をしてるから、腰痛はしかたがない・・?

いいえ。
仕事の内容と腰痛とは無関係だ、という報告があります。
また、無職の人は、腰痛である割合が高い、という報告があります。



腰痛と職業には、関連性は見られないというの報告

Savage RA らが、こんな調査をしました。
学術誌 『 European Spine Journal 』 1997年 に報告されています。

【対象】 5つの異なる職種の149人。
     職種は、自動車工場・救急隊員・事務職・病院清掃業・ビール工場。

【方法】 1年間にわたって、腰部をMRIで繰り返し撮影した。
     その画像から得られた所見と、腰痛との関連を調査した。

【結果】 椎間板異常と腰痛や職種との関連性はなかった。
     調査期間中に13名が腰痛を発症したが、MRI所見に変化はなかった。


つまりこれは、 椎間板異常、腰痛、仕事の内容。これらは、別々の話だよ
と言っているわけですね。
これ、意外な結果だと思いませんか。

椎間板については、腰痛の原因の最右翼とされがちですが、
他にも重要な「報告」があります。
それは、別のページでさらに詳しくお伝えしますね。

調査方法の中で、「MRI撮影」というものがあります。
ご存じの方も多いと思いますが、MRIというのは、
一般的に普及している「画像診断」 のひとつの方法です。ところが、
調査期間中に13名が腰痛を発症したが、MRI所見に変化はなかった
というのです。

こと腰痛に関する限り、MRIの画像診断は
「あまり役に立たないよ」 という主張です。

技術の進歩で切り開かれてきた強力な武器「画像診断」ですが、
しかしそれは、腰痛にはあてはまらない、というのです。
それには、理由がありそうです。
「画像には写らない」ことが大切だということの、裏返しのようです。

私たちには、『腰痛は職業病』 というイメージがとても強くあります。
しかし、この調査結果。
私の腰痛は職業病だから・・・とあきらめている方。
あきらめる必要なんて、ないんです。


無職の人は、腰痛である割合が高い、という報告


職業別の腰痛発症率


これは、職業別にみた、腰痛発症率の調査結果の報告です。

山口義臣&山本三希雄さんによる報告です。
「整形外科MOOK」1979年 にまとめられています。

かなり古いデータではありますが、注目したい点としては、

腰痛を発症する人の職業は 『さまざまだ』 ということ。
「身体をたくさん使う職業の人ほど腰痛になりやすい」 とは言えません。

それ以上に、注目すべきことがあります。 それは、
『 無職 』 の人たちは、もっとも腰痛の割合が高い
ということです。

これは、どういうことでしょうか・・・

その回答と言えるものがあります。(この報告のなかではありませんが)
それは、

腰痛患者が持っている『 心の部分 』 『 社会の部分 』 です。

無職の人たちは、多くの場合、日常的に強いストレスを感じています。
精神的な部分、社会との関係の部分で、かなりハードな環境にあります。
そのことと、腰痛。これには、大きな関係があるというのです。

私自身も、現場で腰痛の患者さんと多く接する経験から、
『 ストレス 』 が、私たちが想像する以上に、腰痛に絡んでいるのではないか
と実感することが本当に多いです。

これは大変重要な新しい視点なので、別ページできちんとお伝えしますね。
 →  腰痛患者の 『心の部分・社会の部分』 の大きさ




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