腰の骨が前に反りすぎているから、腰痛?

いいえ。
腰部前弯(前へのソリ)の強弱と腰痛とは無関係。
医師は腰部前弯に関するコメントを控えるべき、という報告があります。



腰の前弯と腰痛とは無関係である、という報告

Hansson T.らによる研究です。
学術誌 『 Spine 』 1985年 に報告されています。

調査の内容は、このようなものです。

【対象】 健常者、急性腰痛患者、慢性腰痛患者、
     それぞれ 200人。
     年齢は、20歳〜63歳。

【方法】 腰椎のエックス線撮影を行い、腰の反り具合を計測した。
     ファーガソン・アングル(仙骨上端面と水平線との角度)を比較。

【結果】 健常者、急性腰痛患者、慢性腰痛患者 の間で、差は見られなかった。
     腰部前彎の強弱と腰痛とは無関係であるので、
     医師は、腰部前弯に関するコメントを控えるべきである。

腰椎前弯と腰痛との関連

これも、ちょっと驚きの結果ではないでしょうか。
なぜって、今まで私たち日本人は、
腰が反っている → 腰痛  だと信じてきたのですから。
しかし、結果は上の通り。
腰部前弯(前へのソリ)の強弱と腰痛とは無関係 ということです。

さらに、ある意味、これ以上に注目すべき結果があります。
医師は、腰が反っているというコトを、患者に対してコメントするな!
というのです。なぜなのでしょうね。

つまり、こういうケースです。
仮にあなたが、腰痛で苦しんでいるとします。
腰痛を治してもらいたくて、医師の診断を受けました。
医師があなたに、おもむろに言います。

「腰が反りすぎてますね・・・」

これを聞いたあなたは、その言葉をどんな風に受けとめますか。
・・・ 腰が反りすぎているから、腰痛なんだ。 ・・・
普通、こう、受けとめますよね。

医師の口から出たコメントを聞いてしまうと、
患者は、腰の反りすぎと自分の腰痛とが「無関係」だとは、まず考えません。
その2つを、強く結びつけてしまいます。

しかし、
腰部前弯(前へのソリ)の強弱と腰痛とは、関係がありません。

「医師のコメント」の恐さは、ここにあります。
だから、この研究をしたHansson T.らは、
医師は、腰が反っているというコトを、患者に対してコメントするな!
と主張したのです。



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